チーム制作の心構え

今後、A型事業所ではチーム制作が主流となっていきますが、それに伴ってパートナー同士で制作物を評価しあう場面も増えていきます。

皆さんが気持ちよくチーム制作を進められるよう、チーム制作における心構えをまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。

※「メンバー」ページにパートナー・支援員のプロフィールを掲載していますので、時間のある時に目を通しておいてください。

想定している対象読者

チーム制作に関わる方全員

「初めてチーム制作に参加することになったけど不安…」

「仕事を教える立場になったけどコミュニケーションの取り方がわからない」

という方、必見です!

この記事の目的

①パートナー同士でチーム制作を進める上での共通認識を持っていただく。

②パートナーにチーム制作でのコミュニケーションに慣れていただく。

レビュアー(話し手)が心得るべきこと

まずは、作品をレビューする側の発言の仕方についてお伝えします。

伝え方ひとつで、聞き手からの印象はガラッと変わりますので、一度目を通してみてください。

①人格否定をしない

制作物を評価する際に、最もやってはいけないことは制作者を否定することです。

「こんなこともできないの?」といったような発言は、やる気や自信を奪います。

このような事態を未然に防ぐために、評価するのは、あくまで「制作物」だということを頭の片隅に入れておきましょう。

また、制作者のことを好きか嫌いかで評価するのも厳禁です。

②褒めることも忘れずに!

制作物を改善する上で、問題点を指摘することは大切なことですが、まずは褒めることを忘れないようにしましょう

「ここがいいけど、ここをこうした方がもっと良くなると思うよ」といった感じで、良かった点を最初に伝えるのがオススメです。

③できるだけ肯定表現を使う

否定するつもりはなくても、言い方によっては相手に誤解を与えてしまうことがあります。

そうならないように、できるだけポジティブで肯定的な言葉選びを心がけましょう。

無論、チャットでのやり取りも同様です。

(例)

否定表現肯定表現
週末までに仕上げてもらわないと困ります。週末までに仕上げてもらえると助かります。
進捗を報告しないで、仕事を進めないでください。進捗を報告しつつ、仕事を進めてください。
5月10日以降は提出できません。5月9日までは提出できます。
そのやり方では、うまくいきません。やり方を少し変えれば、うまくいくはずです。

④発言はできるだけ具体的に

問題点を指摘するときは、なるべく具体的に。

・問題点はどこか?

・なぜ改善しなければいけないのか?

・どうやって解決すればいいのか?

・いつまでにやらないといけないのか?

主にこれらを意識してみましょう。

見本を提示して「こんな感じにしてみたらいいんじゃない?」と言うのもありです。

話を端折ると発言の意図が正しく伝わらず誤解を招くこともありますので、できるだけ丁寧に説明してお互いの認識のすり合わせをしましょう。

⑤やりとりの記録やメモを残しておく

チーム内でのやり取りは、できるだけ文章として残しておきましょう

口頭だけだと認識のズレ(「言った」「言ってない」)が起こりやすいです。

指示やアドバイスを受けたら、要点だけでもメモに残しておきましょう

(誰が・何を・いつまでに・etc…)

制作者(聞き手)が心得るべきこと

チーム制作で制作物が評価される場面は必ずありますが、そこでありがちなのがメンタルの問題

中には指摘の多さに愕然として、自信を失ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

肩の力を力を抜いて、レビュアーの言葉にしっかり耳を傾けられるように、制作者が心得ておくべきことをお伝えします。

①手が止まった時は聞いてみることも大事

分からないことは思い切って質問・相談してみましょう。

参考書を読んだり、ネットで調べることは大事なことですが、それでも解決しない時はまわりの人に聞いてみましょう。

また、困ったときに頼れる仲間を作ることも、気持ちよく仕事をするための大事なポイントです。

A型事業所では、話しやすい雰囲気作りのために、毎週金曜日に「コミュニケーションタイム」を行っています。

参加することで、仕事上のやり取りがしやすくなったという声が多数あるので、ぜひ参加してみてください。

②評価されるのは制作物

たくさんの指摘を受けても落ち込む必要はありません。

上記でも述べたように、評価されるのはあくまで「制作物」

あなた自身を否定しているわけではありませんので、ご安心ください。

③アドバイスは多くて当たり前

アドバイスの量が多くて、能力を否定されているような感覚になることもあるかもしれませんが、決して落ち込む必要はありません。

むしろ、「それだけ伸びしろが大きいんだ」と思っておくぐらいの姿勢でOK。

まとめ

①話し手は制作物の評価をする

②肯定表現を使う

③発言は具体的に!

④やり取りの記録やメモを残しておく

⑤調べても分からないことは聞いてみる

⑥評価されるのは制作物!聞き手自身ではありません

⑦アドバイスの多さ=伸びしろの大きさ

これらを意識するだけで、作業効率や一人ひとりの成長度合いはガラリと変わります。

チーム全員で切磋琢磨しながら、有意義な時間を作っていきましょう。

そして、周りの意見を尊重することも忘れずに…。

Written by yanagawa

★パートナー同士でアイデアが出なかったり、ソフトの使い方がわからず解決しない時は、いつでも支援員に声をかけてくださいね!

by支援員一同